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さて、人によって「お墓・墓石を建てるときに大切にするもの」が違うという前回の内容。(ぜひ、前回の内容もお読みください。)
その中にもあった、「本当に良い石(世界に名高い銘石)で お墓を建てたい!」という方にお勧めするのが、庵治石(あじいし)。
墓石を扱う石材店なら、その石を見た瞬間に、「いい石ですねー。すばらしい!」と唸る石。 庵治石(あじいし)。
今回、亡くなったご家族のために、「最高の石で、最高のお墓を建ててあげたい!」と、ご自分でいろいろと情報収集され、墓石について研究なさった方からのご用命がありました。
「日本全国に名高い本小松石か庵治石で墓石を建てたいんです!」と、お越しになったお客様。
石の見本をじかにご覧になったり、石の性質などについてのお話をした後に、「やっぱり庵治石にします!」と!
庵治石は、名実ともに日本一の石です。
加えて、石材の単価で言えば、世界一。
その理由は、第1に、石質がすばらしいことと。
そして、第2に、その墓石を作る大きさのものを作る
ことが大変難しく、希少価値があること。
そして、第3に、斑(ふ)と言われる独特の模様が
あり、上品な個性があること。
庵治石はどこで採れる?
香川県の牟礼(むれ)町と、庵治(あじ)町にまたがる
八栗五剣山の丁場(採石場)で採れる石です。
庵治というと、「ああ、あの小説やドラマ・映画の
セカチューの
庵治ね!」とわかる人も多いのでは?
すっかり有名になりましたよね。
庵治石のどこがスゴイ?
石というのは、よくみると細かい鉱物の粒々が集まって固まることによってできたものですが、その粒子が細かいほどお互いががっちりと入り込み、手を結び、強固なスクラムを組みます。
するとその強固なスクラムの中には雨などの水分も浸透する隙間がありません。
石の劣化は、主に水分の浸透で進みます。
浸透した水分が石の中で膨張したり、凍結したりと変化を繰り返すと、それをとりまく石の粒子たちも少しずつ変化してきます。
粒子と粒子の隙間が大きくなって欠けたり、薄く剥がれ落ちて目に見えないくらいの凸凹になり、表面のツヤがなくなったり。
また、水分とともに入り込んだ汚れでしみができたり、石自体が含む鉄分と水分が反応して錆(さび)を起こしたり。
「吸水率がとても低く、そしてまた硬い」という庵治石の石質は、この全ての石の劣化がおきにくいという理由となります。
庵治石はどうして希少なの?
こんなに石質のよい庵治石ですが、難点は「地層の亀裂が複雑に入っているので、その亀裂をかいくぐって大きな塊として残っている大きな石を採るのがとても困難なのです。
また、細目(こまめ)といわれる最高級の庵治石には、斑(ふ) と呼ばれる、天の雲が映し出されたような模様が出ます。
あれ、この表現、良いと思いませんか?
私のオリジナルですが、我ながら納得。
これがとても幻想的で、世の庵治石ファンを唸らせるのですが、この模様が石の採れる場所がちょっとずれると全く違う。
目が揃わないのです。
大きな石の塊が採れない庵治石の最高級品細目(こまめ)では、なおさらです。
たとえば、オーソドックスな和型の三段墓を作るとします。
石切り場から切り出してきた、石の塊から三段墓全ての石を調達しようとしても、それはなかなかできません。
一組全てを作れるような大きな塊は庵治石ではなかなか採れないのです。
石の匠の磨き抜かれた目をもってしても、石を「これだ!」と見定めて、労力をかけて険しい山から切り出してきて、実際に磨いてみると、
「あーーー。こんなところにキズがーーー!!」
「これじゃ、墓石には使えん。」
という感じになるのです。 その繰り返し。
すると、採ってきて実際に磨いてみた石の中で、大きさのバランスがよく、模様や色目が似ている石を選んで一組にするのです。
その地道な作業が延々…延々…と続きます。
たまたま今ある石で、ひとそろいの組ができればラッキーですが、なんせ自然のものです。
時には、理想とする石が出揃うまで何ヶ月と待つこともあるのです。
そして、こうして、墓石や灯篭などに使うことができる庵治石は、
なんと1%!!!
その他の99%は、庭石や、建築用材、砕いて砂利などになるのです。
本当に、石の加工工場の前にうずたかく積まれた、切ってきてみてキズが見つかった原石の山は、涙なしには見られません!
険しい石切り場(丁場)を見て、あのキズ石の積まれた状況を見て、そして出来上がった庵治石の優美な斑(ふ)の浮き出る墓石をみると、本当に感動します。
たまに大きな霊園を散歩していると、仕事柄、「これは、庵治石だ! ツヤがいいなあ。優美だなあ。」と建立した日を裏に回って確かめると、昭和60年とか、やっぱり景気の良いときに動きが良かったようですね。
本小松もそうですね。
でも、昭和60年でも20年以上前なのですね。
庵治石のツヤ、色は、20年一日のごとく。
なんせ1643年に建てられたという源平合戦の忠義の勇者、佐藤継信の墓というのも、見た目には第二次世界大戦の戦没者碑と同じくらいの時間がたったようにしか見えなかったです。
石の持ちが違うのです。
何百年か後にも、あなたの思いがそのまま形として残るお洒落な
銘石。
庵治石(あじいし)。
いかがでしょうか? 庵治石のご用命は信頼できる石材店で。
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